卸売業
1つ目は「卸売業」です。北海道等の産地から仕入れた昆布などの海藻類を原料として食品メーカー様などへ販売することを生業としております。
当社はまだ交通が発達していない、戦後間もない時期から現地に足を運び、現地の生産者あるいは漁連と直接交渉し、互いに納得いくまで話をし公正な取引を行ってきました。
これは昆布だけでなく、ワカメやひじきについても同様に生産者と緊密につながりを持ち続ける努力をしてまいりました。
毎年のように買い付けていく中で、メーカーとして商品開発のアドバンテージになるとともに、海藻に特化した問屋機能を強化することにもなりました。
そこで疑問として出てくるのが、本来自社で仕入れたものを他社へ販売しなくても良いのではという点です。
しかし、海藻は海が私たち人間にくれた恵みの産物です。
この限られた海洋資源である海藻は、毎年生産量が上下します。不作の年には前年の3割も下回ることがあります。
これは人間の手ではコントロールできない領域にあり、取れ高に応じて我々メーカーが工夫するしかないという止むを得ない事実です。
この限られた海洋資源を、消費者の皆様に安定的に供給するためには、メーカー同士が協力する必要があります。
そこで問屋機能を強化し他メーカー様とも協業するというかたちを採りました。
我々の使命・理念にのっとって正しい行動をすべしと考えた結果、現在ではメーカーでありながら海藻専門の卸問屋としても業界ではなくてはならない存在と自負しています。